創業者
創業者 飯田裕の活動歴と記念館
THE TONE OF THE TREE.
木の中にはその木の音がある。
木が振動して音を出す。
だからもうそこで音が決まる。
大切なことは
自分がどんな音色を作りたいか。
どういう音を出す楽器を作りたいか。
1949年神奈川県生まれ。
東京工業大学を中退し、イタリアに渡り弟子を取らない事で有名なマリノ・カピッキオーニの唯一の弟子となり弦楽器製作を学ぶ。
その教えは「木と友達になる事、自分の音を作る事」。その教えの通り材料となる樅(もみ)は自らイタリアの森に入り、木を見つけるところから行う。
帰国後の1972年、長野県木曽福島に樅楓舎(しょうふうしゃ)工房を設立。
ヴィオラの神と言われるウィリアム・プリムローズに楽器を認められ、以来世界各国のソリストやオーケストラのトップ奏者などに楽器を製作する。
1975年、日本初の国際音楽祭となる木曽福島国際音楽祭を主催。
以後、笛吹川国際音楽祭など多数の音楽祭や演奏会を主催。これらの演奏会で使用される楽器は全て飯田の手になるものであり、これは世界的にも例のない事である。
1980年代に山梨県に移住、前述の音楽祭や定期的なコンサートの開催、樅楓舎ジュニアアンサンブルの結成、同アンサンブルのイタリア演奏旅行、牧丘町民文化ホール(現山梨市花かげホール)の設計に携わるなど、楽器製作だけに留まらず地方での音楽活動を活発に行う。
2015年、樅楓舎を法人化。SHOFUSHAコンサートシリーズの主催、自社レーベルを設立し、世界的に活躍する演奏家のCDをリリース。
2020年11月没。
( 敬称略・五十音順 )