ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの製作
THE TONE
OF THE TREE.
ご覧いただきありがとうございます。
私は、樅楓舎の創業者である飯田 裕(1949〜2020)に2002年より弟子入りし、
弦楽器製作を学んできましたが、
2020年、飯田の後任として代表取締役に就任いたしました。
私達は、「木の中に音がある」という考えのもと弦楽器を製作しています。
ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの材料には主に樅と楓が使われますが、
樅楓舎の樅の木には、飯田と共に北イタリアの森に何度も赴き、
実際に生えている木を見て選んだものが使用されています。
ひとつの木の幹からは楽器何台分もの材料を切り出す事が出来ますが、当工房
ではそれぞれの幹ごとに備わる「音」を大切にしており、
その幹毎に区別して管理‐乾燥‐貯蔵をしています。
現在はおよそ15種類以上の幹を貯蔵しており、これにより同じ幹で異なる設計のもと製作した楽器どうし、あるいは、異なる幹で同じ設計のもと製作した楽器どうし等の比較が可能になります。
このようにして収集した木の特性や、設計が木の「音」に与える影響を次回の製作に生かすことで、木の中に音がある楽器を追い求めていきます。
これからも、弊社の楽器にご興味を持ってくださったお客様とのご縁を大切にしな
がら、日々、楽器製作に携われることに感謝いたします。
代表取締役 宮﨑 優子